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【フリー台本】逸話被りすぎている刀【ショートコント】

無料ショートコント台本

本記事は動画、配信、朗読、声劇、演劇などで自由に使えるフリー台本です。

《登場人物》 2人(上様 家来) 

家来「上様、こちらの太刀をご覧ください」

上様「おおっ、これは素晴らしい!」
 「なんという刀だ?」

家来「"すね毛斬り"と申します」

上様「ほう、"すね毛斬り"か。風変わりな名だな」

家来「この太刀は自ら鞘から抜け出し、青色の大蛇を斬り伏せ、八百八町を飛び回り、その勢いのまま罪人のすね毛まで斬ったことから"すね斬り"と称されるようになったそうです」

上様「八百八町を飛び回るとは、随分とアクロバティックな刀だな」
 「しかし、すね毛を斬ったことはそんなにすごいことなのか?」
 「もっと他にフォーカスを当てるべき部分があると思うが」

家来「かの源氏の重宝"髭切"は罪人の髭まで切ったことを由来としておりますから」
 「似たようなものです」

上様「……そういうものか」

(別の太刀を見せる家来)

家来「上様、こちらの太刀もご覧ください」

上様「おおっ! またしても素晴らしい刀だな!」

家来「こちらは"尻毛斬り"でございます」

上様「嫌な名前だな……」

家来「この太刀はひとりでに鞘から飛び出し、紺色の大蛇を斬り倒し、八百八町を跳ね回り、その勢いのまま悪人の尻毛まで斬ったことから"尻毛斬り"と称されるようになったそうです」

上様「……」
 「さっきの"すね毛斬り"とほとんど一緒じゃない?」

家来「そうでしょうか?」

上様「ちょっと言い回し変えただけじゃん」

家来「ですが、"すね毛斬り"が斬ったのは青色の大蛇」
 「"尻毛斬り"が斬ったのは紺色の大蛇、と全然違いますよ」

上様「青色と紺色はニュアンスの違いじゃん」

家来「まぁ、逸話が似通うというのはよくある話です」

上様「……そういうものか」
 「しかし、尻毛を斬ったということは流石に微妙ではないか?」

家来「尻に隠れた尻毛さえ斬り裂く、という切れ味の凄まじさを示しているのです」

上様「……そういうものか」
 「でも、"尻毛斬り"って普通にカッコ悪くない?」

家来「一見ダサくてカッコ悪い方が逆にカッコ良い、という考え方でしょうな」

上様「……そういうものか」

家来「そして! こちらは"全身脱毛斬り"と言いまして……」
 (フェードアウト)

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【タイトル変更案】

『名刀・すね毛斬り』

『献上された刀の逸話が被りすぎている』など

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