
無料ショートコント台本
本記事は動画、配信、朗読、声劇、演劇などで自由に使えるフリー台本です。
《登場人物》 2人(織田信長 滝川一益)
信長「一益(かずます)! 此度の戦での活躍、実に見事であった!」 「お前の活躍に相応しい褒美をくれてやろう」 「さあ、欲しい物を言え!」 一益「ほ、欲しい物でございますか……?」 「……」 「それでは恐れながら……」 「め、名物・珠光小茄子(じゅこうこなす)を……」 信長「今、迷いがあったな?」 一益「え!?」 信長「口に出すことを戸惑った時点で、名物はお前には過ぎたる物ということだ」 「珠光小茄子をやることはできんな」 「ふむ」 「代わりに、上野(こうずけ)一国と信濃(しなの)二郡を与える!」 一益「そ、そんな……!」 (いや、領地をいただけるだけでありがたいことだが……) (しかし……しかし!) (私が真に欲しい物は、名物……! 上様の持つ名物……!) 「う、上様!」 信長「む?」 「まだ欲するか、一益!」 「儂に食い下がった心意気や良し!」 一益「上様!」 信長「名物をやることはできんが」 「代わりの逸品をくれてやる!」 「茶の湯にのめりこんでいるお前にはこれが相応しいだろう」 (派手なSEと共に頭蓋骨の杯が出てくる) 一益「な、なんですか! これは!?」 信長「光秀に作らせた髑髏の杯だ」 「これで好き放題に茶を呑むと良い」 「利休も面食らうだろうな! わっはっはっはっ!」 一益「……」 信長「なんだ? まだ不服そうだな」 「欲張りなヤツだ」 「だが、そういうヤツは嫌いじゃないぞ!」 一益「上様!」 信長「一益よ。武士であるお前に相応しい物といえば、やはりコレだろう」 一益「!!!」 (武士に相応しい物?) (まさか! 刀!) (よもや、上様のお気に入りの光忠(みつただ)を……?) (よもやよもや、行光(ゆきみつ)を!?) 信長「さあ、受け取るがいい!」 「これだ!!」 (派手なSEと共に土産物屋のキーホルダーが出てくる) 一益「な!?」 信長「フフフ」 一益「こ、これは……!」 (これは……なんだ?) (金色に輝く……剣か?) (龍が巻き付いていて、非常に凝った造りだが……) (妙に安っぽいと思ってしまうのは何故だ……?) 信長「果心居士(かしんこじ)とか言う奇妙な術師から買い取った未来の品だ」 「未来の土産物屋では大人気の品らしいぞ」 一益「……」 (確かに、優れた逸品ではあるのだろうが……) (これではない、と思ってしまう自分が憎らしい) 信長「一益!」 「まだ物足りんか!」 「魔王の顔も三度までだ!」 一益「上様ぁ!」 信長「最後はとっておきだぞ!」 「ほれ!」 (派手なSEと共に肩たたき券が出てくる) 一益「……」 「え?」 「これは……?」 信長「見てわからんか?」 一益「か、肩たたき券……?」 信長「ああ、肩たたき券だ」 一益「肩たたき券……」 信長「ちなみに、肩をたたくのは光秀だ!」 一益「光秀殿」 信長「いつでもどこでも光秀を呼び出し、肩を叩かせることができる!」 一益「光秀殿……」 信長「しかも回数無制限だ!」 一益(お労しや、光秀殿……) (光秀殿に比べれば、私は恵まれている方かもしれんな) (髑髏の杯、変な剣の飾り、肩たたき券) (これで満足するとしよう) (……) (よーし!) (今夜は変な剣の飾りを愛でながら) (髑髏の杯で酒を呑み) (光秀殿に朝まで肩を叩いてもらうとしよう!)
※台本を使用の際は「原作・台本屋台 www.daihonyatai.com」のクレジット表記をお願いします。詳細は利用規約をご覧ください。
【タイトル変更案】
『珠光小茄子が欲しかった滝川一益、変なキーホルダーを渡される』
『信長の褒美が酷い』など
【おすすめKindle本】
【サムネイル画像】
いらすとや様 かわいいフリー素材集 いらすとや
【関連記事】






